彼、と言わず。

Y氏、としようか。

そう、その、Y氏の前で、初めてと言っていいほど
アタシは号泣をした。

今の彼のことを、話さなくてはいけないと
そう思っていた。

どこから話そう、何から話そう。

ずっと、思っていたけど言えなかったこと。

この先、結婚して、子供を産んで、ということもしたいことや
アタシは、ずっと誰かを探していた、ということや
でもやっぱり貴方でなければ、という想いでいたことや
でも、この出会った彼は違うのだ、ということや
何もかも、本当に何もかも、アタシは話したのだ。


泣いて、泣いて、泣いた。

この、3年間の想い。


この、部屋にもうY氏が来なくなる日が来ても
大丈夫なんだな、と。


Y氏は言った。
「好きなように、してほしい」
「我慢とか、しなくていい」
「俺は、俺でいるだけだからね」


アタシが、好きなように。





Y氏を見送った後、彼に電話をした。

いつもいつも話は尽きない。

いろんないろんな話をする。

楽しい、無条件に楽しい。

作らない、自分。


感謝。みんなに、感謝。

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